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伴走のある風景 〜ボランティアとしてではなく〜


爽やかさに魅せられて伴走を始める。
 僕が伴走を始めたのは、7年前です。日ごろ代々木公園でジョギングを楽しんでいましたが、そこに伴走する人達が走っていたのです。爽やかな緑の風吹く中、すがすがしい顔つきでとても楽しそうに。
 それを見て、猛烈に自分でもやってみたくなり、すぐにその伴走グループに入って、伴走を始めましたが、実際にやってみると、見ていた以上に楽しくて楽しくて。
 それからは、いろいろな人といろいろな場所で一緒に走っています。70歳を過ぎた女性から20代の男性まで、また、散歩から100キロマラソンまで。奈良では世界遺産の春日山原始林や東大寺を走り、京都の鴨川、大阪の長居運動公園を走り、しまなみ海道を走り、名古屋のウィメンズマラソンも女性に混じって数人しかいない男性ランナーとして走りました。
 また盲ろうの人達、つまり、視覚と聴覚ともに障害がある人の伴走をするために、手話(触手話)も勉強しました。

ボランティアとしてではなく
 伴走は理屈抜きに楽しいのですが、あえてどうしてか考えてみると、視聴覚に障害がありながら走ろうという人達ですので、すべてにとても前向きで、僕が勇気づけられることが多いこと。二人で走れば楽しさは2倍、苦しさは半分になること。おしゃべりがとにかく楽しいこと。などなどで、僕の場合、いや伴走の仲間もみんなそう思っていると思いますが、伴走はボランティアとはいえない。ただ、楽しいからやる。のだと思います。きっとボランティアとしてやったら長続きしないかもしれない。
この国のかたち
 ハンディキャップのある人が、社会でどれだけ活躍しているかは、その国の社会やそこに住む人々の幸せのレベルを確実に映す鏡だと思います。代々木公園では、週末は必ず伴走が行われていて、笑顔が溢れています。そんな風景が好きです。そして、スポーツに限らず、芸術文化あらゆる分野で、いつでもどこでもそんな風景が見える日本でありたいです。
附〜伴走クラブ  
   なお、僕が所属しているのは、代々木公園伴走・伴歩クラブというところですが、一度そのホームページを訪問してみてください。アドレスは、下記のとおり。きっと、パワーをもらえますよ。
 
代々木公園伴走・伴歩クラブ 
  障がい(視覚・盲ろう・知的・肢体・・・)をもった人が伴走・伴歩者とランニング&ウォーキングを楽しむクラブです。
   http://www.h6.dion.ne.jp/~okimo10/
 
2013.8.11   酒井 邦彦(さかい くにひこ)

(130823掲載)

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