くすりの適正使用協議会の事業
当協議会は、わが国でRAD−AR活動を推進する組織として、1989年5月に設立されました。
RAD−AR(レーダー)活動とは | 医薬品に本来備わっているリスクとベネフィットを科学的、客観的に評価、検証し、その結果を社会に提示することで医薬品の適正使用を促し、患者のメリットに寄与するという一連の活動をいいます。 RAD−ARとは、Risk/Benefit Assessment of Drugs−Analysis and Response の略称です。 |
RAD−AR活動の推進主体 | 1980年代の終わりに、欧米諸国そして日本にRAD−AR活動を推進する組織が設立されました。ただ、組織形態が、諸外国では企業単位であるのに対し、日本では有志の企業が形成した団体である点が異なっています。 当協議会は、事業が業際的、学際的そして公的であることの認識の下に、これにふさわしい形態の組織として形成され、活動しています。 |
目 標 | 国民が、 | |
☆ | 医薬品を理解し、適正に使用する。 | |
☆ | 病気の治療に自分の意思を反映させる。 | |
☆ | バランスのとれた医薬品情報(効き目と安全性)を獲得する。 | |
☆ | セルフメディケーションを正しく実践する。 | |
注:自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること。 (その手段の一つとして医薬品の使用に関する考え方や留意点が示されている。) |
○ 国民の医薬品への意識をレベルアップ | |||
当協議会の活動を医薬品業界の社会貢献と位置づけ、イニシアティブをとって、国民へ医薬品の情報提供と教育によって医薬品リテラシー獲得を目指す。 | |||
国民が必要とする情報を3方向から継続的に強化 | |||
* 従来のくすり教育を発展させ、幅広い層を対象に「医薬品の知識」を提供 * 報道記事などによる情報について客観的な見方を提示 * 「くすりのしおり」を積極的に活用して製薬企業の情報提供を支援 |
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適正医薬品情報提供への対応 | |||
* 患者に必要とされる情報が提供される基盤作りをする。 | |||
公教育における「くすり教育」のフォロー | |||
* 中学校では平成24年度に医薬品教育が導入され、それに伴って高等学校でのそれが平成25年度からレベルアップされます。これに呼応して、教育現場で必要とする「教材」の開発と提供を進める。 | |||
○ 医療専門者への「医薬品リテラシー」の知識・技術の向上と医療エビデンスの創出・公開を支援 | |||
リスクマネジメントの調査研究と結果の公表 | |||
海外を含めリスクマネジメントに関する最新情報を調査、検討し、その結果を公表する。それを適切なリスクマネジメント実践につなげていく。 | |||
薬剤疫学および関連分野の啓発 | |||
薬剤疫学に加え、その応用と考えられるリスクマネジメント等について、医療専門者、製薬企業に啓発の場を提供する。 また、出前研修を行う。 |
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データベースの拡充と活用 | |||
既存の降圧薬と高脂血治療薬のデータベースを拡充するとともに、企業会員だけでなくアカデミアも対象に、そのデータベースを利用した薬剤疫学研究を勧誘し、エビデンス創出を図る。 | |||
○ ベネフィット・リスクコミュニケーションを推進 | |||
結果として患者(家族)が自己の薬物治療に意志を反映させられるよう方策を検討する。 | |||
○ 活動拡大への基盤を構築 | |||
* | ジェネリック医薬品やOTC医薬品を含めた広範囲の医薬品を対象とする。 | ||
* | 対外的に、専門家と連携し、活動計画の実効性を高めるとともに、メディア等と連携して社会に活動を公表するなど透明性を確保していく。 | ||
* | こうした連携のもと、社会の医薬品リテラシーの向上を図り、賛同者(会員)増につなげていく。 |
○ ご連絡、お問い合わせは、下記へどうぞ
一般社団法人 くすりの適正使用協議会 |
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〒103−0012 東京都中央区日本橋堀留町1−4−2 日本橋Nビル8階 TEL:03−3663−8891 FAX:03−3663−8895 |
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くすりの情報ステーション http://www.rad-ar.or.jp/ くすり教育 http://www.rad-are.com |
(160819更新)