日本骨髄バンクの事業


骨髄とは…
骨髄は、胸や腰の骨の内部にあるゼリー状の組織で、血液を造っています。
骨髄の造血機能に異状をきたすと、生命に関わる病気が起こります。
骨髄移植とは…
白血病、再生不良性貧血などの病気に侵された造血幹細胞を健康な造血幹細胞と
入れ替えることにより、正常な造血機能を回復することができます。これが「骨髄移植」です。
末梢血幹細胞移植とは・・・
G−CSF(白血球を増やす薬)を注射すると、全身を流れる血液である
末梢血に造血幹細胞が流れ出します。造血幹細胞が増えたところで
血液成分を分離する機器を使って造血幹細胞を採取し、
骨髄移植と同様の方法で患者に移植します。
移植の方法は・・・
実際には、ドナー(骨髄提供者)から採取した骨髄液を、
通常の輸血と同じように点滴で患者の静脈に注入します。
骨髄移植・末梢血幹細胞移植とは、脊髄や骨の移植ではなく、
造血幹細胞の移植なのです(注)。
骨髄バンクの役割
骨髄移植・末梢血幹細胞移植のためには、
患者とドナーの間に白血球の型の一致が必要条件
です。
広く一般からドナー登録者を募り、型の適合したドナー候補者と患者との間に立って、
骨髄採取・末梢血幹細胞採取、移植までのコーディネート(連絡調整)を実施
する組織が骨髄バンクです。

(注) 骨髄バンクでは、これまでの骨髄移植に加えて、2010年10月から、G−CSFという薬を注射して血流中に流れ出した造血幹細胞を成分献血と同様の方法で採取して患者に移植する「末梢血幹細胞移植」を開始しました。

当法人の歩み

当法人は、1991年12月に「骨髄移植推進財団」として設立されてから、国(厚生労働省)の主導のもと、日本赤十字社と都道府県の協力により、多くの方がたの支援を受け、「公平性、公共性、広域性」の三大原則のもと、骨髄提供の仲介と推進に力を注いでいます。
2012年4月には公益財団法人に移行、登記しました。
2013年10月には、名称を「日本骨髄バンク」に改めました。
2014年(平成26年)1月1日に、骨髄バンクに関する法律「移植に用いる造血幹細胞の適切な推進に関する法律」(平成24年法律第90号)が施行されました。
この法律により、日本骨髄バンクは、2014年(平成26年)4月1日、厚生労働大臣から「骨髄・末梢血幹細胞提供あっせん事業」の許可事業者として、新たなスタートを切りました。
2016年12月には、設立25周年を迎えました。 


○ 骨髄・末梢血幹細胞提供希望者の募集、普及啓発活動
白血病などの病気の治療のため、骨髄・末梢血幹細胞移植を必要として骨髄バンクに新たに登録される患者の数は、最近ではほぼ毎年増加しています。2017年度は、2,754人(2016年度は、3,022人)でした。
血液中の白血球には、HLA型という型があり、この型が一致しない骨髄・末梢血幹細胞移植は、拒絶反応などの副作用により、成功を得るのが困難になります。
       HLA型適合の確率は、兄弟姉妹間で4分の1、親子間では、まれにしか一致しません。
       非血縁者では、数百〜数万分の1となります。

骨髄・末梢血幹細胞提供者(ドナー)の募集と登録 〜 ひとりでも多くの登録を
移植に適合するドナーを見つけるため、骨髄バンクでは、広く一般にドナーを募り、登録し、ひとりでも多くの患者に移植の機会を提供するよう努めています。

ドナー登録者の数は、1998年8月に当初目標の10万人に達し、2008年1月に30万人に到達しました。2018年6月末で、約48万7000人です。
しかし、移植率(当該年度の新規患者登録数に対する当該年度の移植数)は6割程度であるため、この引上げが求められています。それには、ドナー登録者をさらに増やす必要があり、そのための努力を続けています。
募集、普及啓発活動
パンフレット、DVDなどの広報資料を配布し、また各種行事を開催しています。
      ☆ ポスター、パンフレット、ニュースなどの制作、配布
      ☆ DVDの制作、広報資料の作成
      ☆ 街頭キャンペーン
      ☆ シンポジウム、コンサートの開催  など
○ コーディネート(連絡調整)
患者と白血球の型(HLA型)が適合したドナー候補者には、コーディネーターと調整医師が、骨髄・末梢血幹細胞移植についての詳細説明をします。ドナー、家族の最終的な同意が得られたときは、採取病院および移植病院と連絡を取り、移植が円滑に行われるよう、調整します。
年間移植数は、平成29年度は1,241例です。
       1993年1月に、骨髄バンクによる初の骨髄移植が実施されてから、移植件数は年々増加し、
       2018年3月末には、21,788例になりました。
○ 患者の登録審査
主治医からの申請により、患者の登録を受け付け、骨髄移植の適応について審査し、日本赤十字社ブロック血液センターに、HLA適合ドナーの検索を依頼します。
○ 移植・提供に必要な検査
患者およびドナー候補者の白血球の型の検査や、ドナーの健康検査(一般血液検査)は、日本赤十字社や当法人が指定した検査機関で実施しています。
○ 骨髄提供者に対する補償
通常は、骨髄を提供することによって健康を害することはほとんどありませんが、万一の事故への備えとして、骨髄を提供する人には、ドナー団体傷害保険による補償があります。
○ ドナーフォローアップ
ドナーに対しては、提供後の健康診断、コーディネーターによる病室訪問、電話による健康状態確認など、多面的なフォローアップを行っています。
○ 調査研究
適正で敏速なコーディネート体制の構築、骨髄・末梢血幹細胞移植の成績向上のためのデータの集積や評価 などの調査研究を行っています。
○ 国際協力
海外の骨髄バンクと提携して、国内登録患者の移植機会を増やしたり、国内ドナー登録者の善意を国外の患者治療に活かすための取組みを行っています。
○ 募金について
日本骨髄バンクの運営費は、骨髄バンク事業の伸展にともない毎年増加しています。
ただいま、
    ☆ ドナー登録者拡大のため、「ドナー登録会」の回数増
    ☆ 患者負担金(参考モデルでおよそ14万円)の支払が困難な低所得世帯の患者への支援
などに取り組んでいます。


善意と健康で支え合う、国民の財産ともいえる骨髄バンク事業のいっそうの充実をはかり、多くの患者の生命を救うため、各界各層に、ご寄付をお願いしています。
寄付金への課税優遇
当法人への寄付金は、税法上の優遇措置が受けられます。

      ○ ご連絡、お問い合わせは、下記へどうぞ 


公益財団法人 日本骨髄バンク

〒101−0054
東京都千代田区神田錦町3−19 廣瀬第2ビル7階
   TEL:03−5280−8111
   FAX:03−5280−0101
日本骨髄バンク        http://www.jmdp.or.jp

(180720更新)